同時に、「S」のフランチャイズ展開にも力を入れている。 直営展開する横浜市のほか、FC拠点は東京、名古屋、大阪、栃木、弘前などに現在計一四箇所。

こうした展開も含めると、「全国のSL」は一二○○人、総顧客数は一○万人」。 これまでに証券会社五社がKを訪ね、「なにかお手伝いできないか」と将来の株式公開を勧めているという。
「流通業の新しいカタチとして認めてもらえるのならそれもいいかも知れませんね」。 既存業態の小売業にとって、″姿の見えない″新たな脅威になりそうだ。
私はこれからは顧客を包み込んでモノやサービスを提供するネットワークビジネスの時代が到来すると考えている。 いわば「ニューリテール時代」だ。
K君はそんな時代の最先端を走っている。 彼は発想が新しい。
何事にも前向きだ。 それに明るい。

できるかぎり応援したいと考えている。 ひとつアドバイスするとしたら、今後ますます「謙虚な姿勢」が大切になる。
特に日本ではそうだ。 周りの人すべてが先生という気持ちで臨んでいって欲しいとはいえ、彼ならまず心配はないだろう。
このように、素人がプロ顔負けの販売力を発揮する理由を、K社長は「ただの訪問販売ではなく、売れてしまう商品、販売方法だから売れる」と、あっさりと言い切る。 設立三年目にして全国の主婦を中心に一○万人の顧客を抱える企業が横浜市にある。
食パンをはじめ食料品や家庭雑貨約三○○品目の宅配業務を営むSだ。 売上高は初年度が七○○○万円、平成三年度がニ億円、平成四年度六億三○○○万円とすさまじい伸長率だ。
主力の食パンだけでも年間に約七七万本を販売している。 この驚異的な数字を支えているのが、スキップレディ(SL)と呼ばれる一般の主婦。
いわゆる訪問販売員で、現在全国に三○○人を組織している。 雑誌・新聞広告などのPRは全くしていないので、販売はSLだけが頼りである。
このSLが一人当たり約一○○人の顧客を抱えている。 この顧客のもとにカタログを届けて商品の注文を受けるのが彼女たちの仕事だ。
多い人になると食パンを月に一万本近く、一二○○人の主婦販売員が″売りたい″商品だけを売る「売れてしまう商品」の理由の一つは、価格の安さである。 すべての商品を問屋を通さずにメーカーから直接仕入れている。


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